FileMaker Cloudとの比較

自社運用、FMプラン、純正クラウド、どれを選ぶべきか

サードパーティホスティングとの比較

FileMaker Proで作成した業務システムをチームで運用する場合、サーバー製品を使わなければなりません。Claris純正のクラウドサービスであるFileMaker Cloud、もしくはオンプレミス(自社サーバー)向け製品であるFileMaker Serverのどちらかから選ぶことになります。どちらを選べばよいでしょうか。

サーバー管理の手間が不要なFileMaker Cloud

FileMaker Cloudは、Claris International Inc.が直接提供する、純正のクラウドサービスです。FileMaker Serverを自社で使う場合には、通常はサーバーを購入して自身で管理する必要がありますが、FileMaker Cloudを利用すればサーバーの購入や構築の手間は不要です。

さらに、FileMaker Cloudでは、日本語でのサポートは平日10時から17時30分までで時間外は海外サポート窓口での英語対応となりますが、24時間サポート窓口に問い合わせることができるという安心感があります。

FileMaker Cloudには2つのプランが用意されています。EssentialsプランとStandardプランの2種類から選ぶことができますが、Essentialsプランであれば低コストでFileMaker Cloudを使い始めることができます。

FileMaker Cloudの導入およびClaris FileMaker ライセンスの購入をご検討の際は、Claris リセラーであるエミックへご相談ください。

Claris FileMakerのライセンスに関するご相談

サードパーティホスティングでも
サーバー管理の手間は不要

FileMaker CloudではなくFileMaker Serverを利用する場合、サーバーを購入して自身で管理する必要が出てきますが、サードパーティ各社が提供するFileMaker Server対応ホスティングサービスを利用するという方法もあります。

サードパーティ各社が提供するFileMaker Server対応ホスティングサービスを本サイトでは「サードパーティホスティング」と呼ぶことにしますが、サードパーティホスティングを利用する場合もサーバーの購入や構築の手間が不要になります。

新世代のFileMaker Cloudは2020年に日本で登場したばかりであり、従来からある製品であるFileMaker Serverを利用するサードパーティホスティングを使わないと実現できない機能も存在します。FileMaker Serverにしか備わっていない機能やFileMaker Serverにしか用意されていないライセンスを使いたい場合、FileMaker製品以外との連携が必要になる場合などには、FileMaker Serverを選択した方が良いケースがあります。

FileMaker ServerとFileMaker Cloud

FileMaker Server
(オンプレミス/サードパーティホスティング)
FileMaker Cloud
(純正クラウドサービス)
ライセンス ユーザ/同時接続/サイトライセンス
(年間・永続)
ユーザライセンス
(年間)
ユーザー認証 ファイル認証(内部認証)
Open Directory/Active Directory、OAuth 2.0(外部認証)
Claris ID
外部IdP認証
バージョンのダウングレード サポート 未サポート
オンデマンドバックアップ サポート 未サポート
オブジェクトデータの外部保存 オープン格納、セキュア格納 セキュア格納のみ
ODBC/JDBC接続 サポート ODBCインポートのみ
プラグイン サポート 未サポート
公開用Webサーバー機能 サポート 未サポート
カスタムWeb公開 サポート(Linux版を除く) 未サポート

サードパーティホスティングならではの付加サービス

サードパーティホスティングには、FileMaker Cloudにはない付加サービスも用意されています。VPNやアクセス元IPアドレス制限、SSLサーバー証明書、外部バックアップなど、セキュリティを向上する機能がほとんどのサービスで標準もしくはオプションで用意されています。サードパーティホスティングでないと、自社の要求やセキュリティポリシーに応じて個別の設定ができない場合があります。

FileMaker Cloudの場合には、Webサーバー機能や独自ドメイン名に対応していないという制約もあります。サードパーティホスティングの中には、FileMakerデータベースと連動したWebサイトを公開できるオプションを用意しているサービスもあります。

さらに、手前味噌になりますが、弊社が提供しているFMプラン(FMプランネクストプラスおよびFMプランネクストプロ)の場合には、FileMakerデータベースファイル以外のファイルを格納できるファイルサーバー機能もご利用いただくことができます。ファイルサーバーにはNextcloud Filesを採用しており、複数人でファイルを共有するだけでなく、クライアントソフトを利用することでDropboxのように複数の端末においてファイルを同期することやAPIを用いて連携することも可能です。

FileMaker CloudのEssentialsプランにある制限

FileMaker CloudではEssentialsプランを利用すれば低コストでクラウドサービスを使い始めることができますが、残念ながらEssentialsプランには制限が設けられています。

Essentialsプランでは、App共有(データベースファイル)数は3ファイルまで、ユーザー数は10ユーザーまでという制限が設けられています。さらに、ストレージやサーバーのスペックをアップグレードすることもできません。ユーザー数が11以上の場合や、ストレージもしくはサーバーのスペックをアップグレードしたい場合にはStandardプランを選択する必要が出てきます。

FileMaker Cloudの2つのプラン

FileMaker Cloud Standardプラン FileMaker Cloud Essentialsプラン
1ユーザーあたりの年間費用 税込 58,080円 税込 28,380円
契約可能なユーザーライセンス数 5〜 5〜10
App共有数(データベースファイル数) 〜125 〜3
サーバーのスペック ユーザー数により変動
(有料アップグレード可)
固定
ストレージ(1ユーザーあたり) 6GB(有料アップグレード可) 2GB(アップグレード不可)

例えば、14ユーザー以上の場合にはFMプランがお得

実際にFileMaker Cloudを活用するとなると、Standardプランを利用しなければならないケースに直面しますが、Standardプランの価格は1ユーザー1ヶ月あたり税込4,840円です。FileMaker CloudにはClaris FileMakerのライセンス費用とサーバー費用相当が含まれていますが、ユーザー数に比例してライセンス費用がかかる点に留意する必要があります。

ユーザー数が多くなってくると、サードパーティホスティングを利用する方がお得な場合があります。FileMaker Serverを利用できるボリュームライセンスの場合にはユーザー数に応じて割引があるからです。例えば、14ユーザー以上の場合は、FileMakerライセンス費用とサーバー費用を合わせても、FileMaker CloudのStandardプランより弊社のサービスであるFMプラン(FMプランネクストプラス)をご利用いただいた方がお得になります。

(ご参考)エミックのセキュリティ関連実績

年間合計費用の目安

(ユーザー数が14ユーザーの場合)

FileMaker Cloud
(Standardプラン)
FMプラン
(FMプランネクストプラス)
FileMakerライセンス費用(年間) 税込 813,120円 税込 304,920円
サーバー費用(年間) ライセンス費用に含む 税込 435,600円
初期セットアップ費用 0円 税込 36,300円
ストレージ 84GB(6GB×14ユーザー) 350GB
合計費用(年間) 税込 813,120円 税込 776,820円

将来的にユーザー数が増えていくことが予想される場合やストレージ・サーバーのスペックをアップグレードしたい場合には、将来かかるコストも考慮した上で、サードパーティ各社が提供しているホスティングサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

FMプランが選ばれる理由

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